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2024年はアメリカ景気停滞?投資すべき?

こんにちは。Gigantic Enginnerです。

今年も残り1ヶ月ですね。

寒暖差が激しく、服装選びが難しいです。

今回はこれまでのアメリカ金利の動きから(恐れながら)2024年以降のアメリカの景気を予想したいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

将来の景気を予測するための金利活用方法は別の記事でお話させていただきました。

興味がある方はこちらもご覧ください。

長期金利?短期金利?金利を見ると何がわかるの?
金利”差”で景気を読む

(最後にまとめがあります。)

今のアメリカ金利は?

こちらは2023年11月のイールドカーブです。

長期金利より短期金利の方が高い”逆イールド”ですね。

アメリカのイールドカーブ(2023年11月時点)

一方、こちらは2023年1月のイールドカーブです。

こちらも逆イールドですね。

アメリカのイールドカーブ(2023年1月時点)(日経電子版より引用)

度合いは違えど、今年のアメリカは逆イールドが続いていました。

別の記事でもお話しましたが、お金を貸す期間が長くなると回収できなくなるリスクが高くなります。

そのぶん、長期金利のほうが高くなる”順イールド”となるのが通常です。

なぜ、2023年のアメリカは年間を通して逆イールドだったのでしょうか。

”利上げ”によって逆イールド発生

その答えは、FRB(アメリカの中央銀行)が金融政策として金利を上げた(利上げをした)から、です。

利上げの背景には2022年4月に起きたアメリカ消費者物価指数(CPI)急上昇があります。

急激なインフレです。

インフレとは?

インフレーションと言い、モノやサービスの価格が持続的に上昇すること。(物価上昇とも言う)

経済成長のために適度なインフレは必要だが、過度なインフレはお金の価値を極端に下げてしまう。

この急激なインフレを抑えるためにFRBは金融政策を行いました。

その金融政策が、利上げです。

金利を上げることでお金の貸し渋りが起きて、消費量が減ります

結果、需要が減ってインフレが収まるのです。

インフレを抑えるプロセス

利上げによって過度なインフレを抑制する一方で、副作用もあります。

それは、景気後退です。

上記したうように、利上げによって消費量が減ります。

すると、企業の売上が減るので景気が後退してくるのです。

この景気後退を市場が予測してイールドカーブに反映されているのです。

利上げにより景気後退

さらに、逆イールドを見て、

金利が上がったらローンを組んでまで高い買い物はしたくないな。

長い期間貸したら回収リスクも高い上に金利も低いんじゃ、お金を貸すメリットはないな。

となり、さらに消費活動が抑制されてしまいます。

今後のアメリカ景気は?

来年以降のアメリカの景気はどうなるのでしょうか。

アメリカ市場は世界最大でその影響は他の国に影響を及ぼします。

日本も例外ではありません。

アメリカの景気は常にチェックするに越したことはありません。

数年単位で停滞

ここからは、完全に私の主観による予想です。

しかし、これまでお話してきた「金利」を用いた予想なのであながち間違っていない”かも”しれません。

この図は、1994年から現在までのNYダウのチャートです。

ちなみに、日経電子版の「Smart Chart PLUS」で表示したものです。(普段から活用しています。)

NYダウ(日経電子版より引用)

1994年まで遡ると、過去に2回ほど逆イールドががありました。

(ちなみに、イールドカーブはこれまた日経電子版の”ビジュアルデータ”でチェックしています。)

逆イールドの後は1年前後で順イールドに戻ってます。

しかし、順イールドに戻っても株価は上昇していません

株価転落直前の高値から、同じ株価に戻るまで2回とも5年程度かかっています。

これは、利上げ市場の景気後退見込による長期金利低下によってもたらされた逆イールド、による予測が時間をおいて現実になった、と考えられます。

逆イールドの後は景気停滞局面に入っているんですね。

これを踏まえて現在を見てみましょう。

2022年10月に逆イールドが始まって、少しずつカーブの傾きが小さくなってきています。

2023年11月に発表されたアメリカの消費者物価指数(CPI)ではインフレ率の鈍化が見受けられ、アメリカの利上げも落ち着いてくる、と見込まれています。

これも後押しして順イールドに戻るのは時間の問題でしょう。

すると、逆イールドの期間は1年~1年半程度。

過去2回のときと大きく外れていません。

そして数年単位の景気停滞局面に入るのです。

停滞するなら、アメリカには投資しないほうがいい?

2024年から新NISAがスタートし、これを機に投資を始める人も多いと思います。

InstagramなどのSNSではアメリカの投資信託、特にS&Pに連動した投資信託の人気がかなり高いですよね。

しかし、景気停滞するならこのような投資信託は避けたほうがいいのでしょうか。

答えは投資方法によって異なります

長期間に渡って、複数に分けて投資をする場合はむしろチャンスです。始めてください。

これまでも停滞期はありましたが、それを乗り越えて時間をかけて株価は上昇しています。

この停滞期間は安く買えるチャンスです。

一方、一括で購入して短期保有はちょっと危ないかもしれません。

停滞期間中は株価停滞、もしくは下落します。

今が停滞局面に入る直前だとしたら株価が上がらないまま、もしくは下落した時に売ることになってしまいます。

すなわち、損をする可能性が高いです。

自分の投資スタイルと照らし合わせて、考えてみてください。

アメリカへの投資は避けるべきか

  • 「つみたて投資」+「長期保有(10年以上)」であれば
  • 「一括」&「短期保有(数年程度」は

最後に

まとめ

  • 2023年におけるアメリカのイールドカーブは常に逆イールドだった。
  • 逆イールドの原因は急激なインフレを抑えるためのFRBによる利上げである。
  • 過去の逆イールド以降を見ると数年単位の景気停滞期間があった。
  • 2024年以降に同等の景気停滞が見込まれる。
  • 投資方法によっては2024年からアメリカの投資信託に投資するのはアリ。

いかがでしたでしょうか。

金利、という側面から見ると今年のアメリカ経済は大きな動きがありました。

そして、その動きは2024年以降に影響を与えそうです。

2024年から始まる新NISAの役に少しでも立てたら幸いです。

それでは。

  • この記事を書いた人

Gigantic Engineer

30歳*男性*関東出身*関東住*家族3人暮らし メーカーで設計職をしています。 社会人になってから保険、税金、投資などお金の問題に直面しました。 独学でつみたてNISAと米国株投資を開始。 ”投資”、”暮らしとお金”に関する内容を中心に投稿します。 私自身、お金の知識がなく色々な問題に直面してきました。 同じ苦労をする人が一人でも減ってほしい、と思いブログを始めました。

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