こんにちは。Gigantic Enginnerです。
先週の3/20、ついにマイナス金利解除が決定されましたね。
2016年から始まり、8年ほど続いたマイナス金利ですがそもそもマイナス金利とはなんなのか、何の目的で始まったのか、お話していきます。
なぜマイナス金利が始まったのか
マイナス金利が始まった理由を知るために、金利の動きと企業活動の関係やマイナス金利が何なのかを理解する必要があります。
金利が上がると企業は?
金利が上がると、お金を借りて返すときに払う利子が大きくなります。(資金を調達するためのコストが増える)
するとお金を借りにくくなるためお金が不足し、企業活動を拡大できず収益が増えません。
金利が下がると企業は?
金利が下がると、お金を借りて返すときに払う利子が小さくなります。(資金を調達するためのコストが減る)
すると借りやすくなるためお金が増えて、企業活動を拡大し、収益を増やすことができるのです。
何の金利をマイナス金利にするのか?
皆さんが生活の中でマイナス金利を感じることはないと思います。
皆さんの銀行口座の金利がマイナスになっているわけではありません。
民間銀行は中央銀行に当座預金口座を持っており、その口座に適用される金利がマイナスになっているのです。
マイナス金利の口座にお金を預けると?
下の図のように金利別にお金を預けた場合の利子を見てみましょう。
本来お金を預けると金利がついてプラスになるのですが、マイナス金利は預けているとお金が減ってしまうのです。
マイナス金利が始まった理由
これらを踏まえてマイナス金利が始まった理由を説明します。
マイナス金利が始まった理由
- バブルが崩壊し、日本経済は長らく低迷
- 経済回復のためには企業活動を活発化し、収益を上げさせる
- そのためには資金が必要
- 資金を調達しやすくするために金利を下げる
- それでも回復しないため、日銀は民間銀行が企業に資金を(多少強引に)供給させるようにマイナス金利を始めた
マイナス金利解除の理由
マイナス金利が始まった理由がわかると、解除の理由もなんとなくわかりますよね。
経済が回復してきたからです。
本来、金利はコントロールせず市場に合った動きをするのが正常です。
なのでコントロールする不要がないのであればしない方がいいのです。
日銀が景気回復を判断
日銀のトップである植田総裁が、
「賃金と物価の好循環の強まりが確認できた」
と、発言し景気が回復してきたからマイナス金利は解除すべきと判断したのです。
これは、「賃金と物価がいい塩梅で上がってきている」ということです。
物価は生活の中で感じる人が多いと思います。
賃金も多くの業界、会社で賃上げが決定しています。
これらを踏まえて判断されたのです。
まとめ
いかがでしょうか。
日銀によるマイナス金利の会場はマーケット、経済に大きなインパクトを与えます。
日銀の判断通り、これから日本経済が良くなっていくことを願うばかりです。
それでは。